ザ・フライ

1986/アメリカ/デヴィッド・クローネンバーグ


オススメ度 ★★★★☆

《あらすじ》

科学者のセス(ジェフ・ゴールドブラム)は、2つのポッドのうち片方に入れた物体を遺伝子レベルで分解し別のポッドへ送り、元の状態に再構築するという物質転送機「テレポッド」の開発研究を続けている。有機物の転送において失敗を繰り返すも、研究の取材に来た記者のヴェロニカ(ジーナ・デイヴィス)の助言からヒントを得、遂に生物の転送に成功。恋人となったセスとヴェロニカであったが、ささいなすれ違いの末酔った勢いでセスは自らテレポッドへ入る。転送は成功、以前より活力がみなぎるセスだったが、やがて彼の身体に次々と異変が起き始める。実験プロセスを解析すると、セスの入った転送ポッドに1匹のハエが紛れ込み、再構築の際に遺伝子レベルでセスとハエが融合されていたことが判明する…。


※以下ネタバレありです

《感想》

あまりに切ない…

TSUTAYAにはホラーの棚に置いてありましたがわたしにとってこれはホラーではない、絶対。

まずキャスティングが良い。
ジェフ・ゴールドブラムはイケメンなのに
遺伝子100%人間の頃から若干ハエっぽく見える。
褒めてます!

もともと一人きりで一つのことをずーっと研究してきたセス、
身体に異変が起きはじめたころの爛々とした目がすごく印象的。

次第にハエ人間化が進むにつれ
恐怖と興奮の振れ幅が大きくなっていく様には目が釘付けになりました。
凄い。

見た目がもう人間とは言えないだろって頃に言っていた
「僕はハエ界で最初の外交官になるかも」
でしたっけ…?
この台詞って凄い。

ラスト、大暴走。
切ない大暴走。

ただ、完全にハエ人間化した姿は
一周まわって可愛く見えました。

とはいえ諸々80年代のクオリティで良かったと思うわたしがいます。

本作品の監督であるデヴィッド・クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグの作品「アンチヴァイラル」は
なかなかの衝撃でした。

この親子に現代のCG技術を与えるのは危険すぎる。
褒めてます!!